人材に対する考え方

西村あさひにとって、弁護士と伴走するスタッフはかけがえのない存在です。スタッフ一人ひとりが尊重され、それぞれの能力や可能性を自律的に最大限に伸ばすことができる環境と機会を提供します。

その結果として、事務所はエンゲージメント(※1)の高い組織を実現し、クライアントに対して最高のリーガルサービスを提供することができます。

また、スタッフに期待される役割が拡く高度に変化していることに伴い、各人の発揮能力や貢献度を適切に評価できる人事制度を2022年に導入し、スタッフ全員が、自信と誇りと安心感を持って働ける状態を目指しています。

※1 組織や仕事への自発的な貢献意欲

人事制度で
目指すもの

N&Aのスタッフが自信と誇りと安心感を持って働ける状態

  • ・発揮能力および貢献度に基づく、公正な評価制度
  • ・各自の志向に合わせたキャリアパス設計ができる柔軟な等級体系
  • ・多様な人材の中で、発揮能力および貢献度がより高い方により大きく報いる報酬制度

キャリアパス

当事務所では、各職務の「プロフェッショナル」となることを想定した職種別採用を行っています。各職務には該当するグレード毎に、期待役割が設定されており、年1回の人事評価において、発揮能力に応じた昇格の有無や段階を決定します。経験を積んで役職を付与された場合には、部署やチームをマネジメントする役割を担う他、事務所の経営をサポートするため、他部署との横断的な協力体制で業務を進める場合もあります。

なお、近年は、外部環境や事務所組織の変化に伴って発生する新たな業務に対応するため、部署異動(※2)を実施することがあります。また、原則、勤務地の変更はありませんが、ご家族の転勤に伴い、事務所の海外拠点・国内拠点へ転籍(※2)した事例もあり、大きなライフイベントを経てもキャリアを継続しやすい環境の構築を目指しています。

※2 部署異動や転籍については、当該ポジションに人材の需要があり、本人を含む関係者の同意を得られた場合に実施されます。

成長サポート

西村あさひでは、以下の通り、スタッフ向けの人材開発に取り組んでいます。特に近年は、事務所組織の発展や外部環境の変化とともに、スタッフに期待される領域が広がってきていることなどから、新たな人材開発プログラムの導入についても積極的に検討を進めています。

  • 新人教育プログラム

    社会人としてよりよいスタートを切ってもらえるよう、新卒入所のスタッフを対象に、約1ヶ月間の集合研修期間を設定しています。外部講師によるビジネスマナー研修やPCスキル向上のための研修の他、各法分野の業務内容に対し理解を深めていただくための弁護士によるガイダンスを実施しています。集合研修の中盤からはOJT(On-The-Job Training)も開始され、指導担当の先輩とともに、実務を通じて知識やノウハウを身につけます。

    また、入所後約1年間は、人事課をはじめとする他部署のスタッフがメンターとして複数回の面談を実施し、安心して仕事ができるようサポートしています。

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  • 所内勉強会・セミナー

    複雑な法律業務や各種法改正に対応するため、案件業務に関与する部署(主にリーガルアシスタンス部)では、所内弁護士と連携しながら、セミナーや勉強会を積極的に実施しています。労働法、環境法、アジアビジネス法等をはじめ、所内弁護士主催の定例の勉強会は30種類程度あり、常に知識のアップデートをしながら学び続けられる環境が整っています。

    また、所内システム活用・理解促進のためのナレッジ勉強会も定期的に行われています。その他にも、後輩指導に携わるスタッフに対しては、基本となる伝え方・聴き方を学ぶ研修や指導場面で困ったことや疑問点を解決する機会を設けており、知識面に加えて、ソフトスキルの面からも成長をサポートしています。

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  • マネジメント力の向上

    各部署をとりまとめる立場のスタッフに対しては、管理者に必要な労務関連等の知識共有に加え、対人関係やコミュニケーションなどのヒューマンスキルを高めるための研修やワークショップの機会を提供しています。また、全部署の役職者が集まる会議を定期的に開催し、情報共有や横連携を強化しています。組織のあるべき姿についてのディスカッションから重点課題を抽出し、分科会を組成して施策の導入につなげるなど、実践を通じたマネジメント力の向上を目指しています。文化や働き方の多様化が進む中、マネジメント力の向上は喫緊の課題であり、今後も一層この点には力を入れていく予定です。

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  • キャリア支援

    所員一人一ひとりのキャリア支援のため、下記をはじめ様々な制度を整えております。

    • タレントシートプログラム
      年に1度、全スタッフを対象にキャリア面談を実施しています。経験やスキルの棚卸しを通じて、成長課題や理想のキャリアを明確にし、新たな役割へのアサインにも活用されています。
    • キャリアワークショップ
      様々なフレームワークや他スタッフの考えをヒントに取り入れながら自己理解を深め、キャリアについて自分なりの考えを持ち、自身の力でキャリアを切り拓く「キャリア自律」をサポートする内容のワークショップを実施しています。
    • キャリアコンサルティング
      希望者には、国家資格を持つキャリアコンサルタントが随時面談を実施しています。キャリア面談やワークショップのフォローアップとしても活用でき、個々人のタイミングに合わせた相談が可能です。

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  • 所内インターンと各種プロジェクト

    • 所内インターン
      1週間程度で本来の業務とは異なる他部署の業務を体験できる制度です。普段とは違う立場で組織や業務を見ることにより、視野を広げ、得られた気づきを本来の業務に活かすことができます。
    • 各種プロジェクト
      異なる部署のスタッフがチームを組んで組織課題に取り組むプロジェクトも多く、次世代育成につながる取り組みを積極的に進めています。人材交流の効果として部署同士の連携も強化されています。

    なお、こうした取り組みの一つとして行われた、日本の法律業界における弁護士とスタッフとの従来の関係性に対する革新的な改革は外部からも評価されています。

    FT Innovative Lawyers Asia-Pacific Awards 2025においてMost Innovative Law Firm in People Strategyを受賞 | 受賞 | ニュース | 西村あさひ

    SUPPORT 05