cross
talk
01
CROSS TALK01
指導担当パートナー×アソシエイト弁護⼠ 対談
柔軟な制度を取り入れ、
多方面からアソシエイトの
成長をサポートしていく
指導担当パートナー制度
について
中山:
本日は、西村あさひの指導担当パートナー制度について私たち4人でお話をする機会を設けさせていただければと思います。
まずは、指導担当パートナー制度の概略を私から説明させていただきます。指導担当パートナー制度というのは、基本的には1年目、そして2年目のアソシエイト1人に対して、3名から5名程度のパートナーが指導担当というかたちで付く制度になります。
入所時点ないしはリクルートの活動の過程において、当事務所に入所する先生方の希望分野を伺い、その希望分野を踏まえて指導担当パートナーが決まります。
複数分野を希望される方については、複数分野のパートナーが担当します。
そういった概略を念頭に置きつつ、まずは、アソシエイトの先生方が、指導担当のパートナーからどのようなかたちで案件のアサインを受けるのかというところを聞かせてもらえますか。
德永:
私の場合、学生の頃より、入所後は主にM&A・コーポレート案件に携わりたいとの希望を伝えていましたので、M&A・コーポレート分野の先生方4名が指導担当パートナーとなり、その4名の先生方それぞれから最初の案件をアサインいただきました。今でも、中山先生が執務席まで来てM&A案件をアサインしてくださったのを覚えています。
その後は、指導担当ではない先生方から案件をアサインいただくことも増えて、入所後数カ月経った後には、M&A・コーポレート分野の様々な先生の案件に関与していました。
大橋:
私は、最初は菅野先生から「こういう案件があるのでやってみないか」というメールをもらったことを覚えています。私の業務分野の事業再生というのは、継続的に案件がたくさん来るというものではなくて、1件の案件スパンが非常に長いということもありまして、最初の案件のアサインから1カ月ぐらいたった後、指導担当ではない別の先生から、ITベンチャーの民事再生の案件に入れてもらったというのが、初めて私が事業再生案件にアサインされた時になります。
その後、指導担当の先生に限らず、M&Aや訴訟紛争案件などを幅広くアサインしてもらっています。
指導担当以外のパートナーからも様々な案件を受任
中山:
仕事をしていくにつれて、指導担当以外のパートナーからの案件や、色々な種類の案件も受任されたとの話も出ていましたが、そういったものを受任されるに至った経緯を教えていただけますか。
大橋:
事業再生グループの場合、指導担当パートナーとは別のケア担当のパートナーの先生が、月次で1年生・2年生とミーティングをする機会を設けてくれており、その会議の中で繁忙度はどれくらいだとか、あるいはどういった希望案件があるかだとか、そういった話を聞いていただいています。実際にどういった案件があるかというのも入所当時は分からなかったのですが、例えば先輩の今までやった案件リストの中に、M&Aがたくさんあったので、私もM&Aの案件をやってみたいなとか、そのミーティングでの希望をパートナーの先生間で共有してもらい、「どうやら大橋がM&Aをやりたいらしい。」「じゃあお願いしてみよう。」という流れで、指導担当ではない先生が私の席まで来てアサインしてくれるということもあって、そういった経緯で色々な案件に携わっています。
德永:
私が所属しているM&A・コーポレートグループでも、1年生のうちは週ごとに、関与している案件の内容や業務量、業務に関する各アソシエイトの希望などがパートナーの先生方に伝わる仕組みになっており、これらを踏まえて新件をアサインいただくこともあります。また、業務外でパートナーの先生方とお話しをする際に、「このような案件をやってみたい」とお話しすると、その先生はもちろんのこと、直接お話しをした先生以外の先生から案件をお誘いをいただくこともあります。ほかには、一つの案件が終わった段階で、「また次も是非一緒にやりましょう」といったかたちで、似たメンバーで違う案件に関与することもあります。最近では、自分がよく担当するクライアントも出てきたところです。
アソシエイトの業務状況や希望を把握して案件をアサインメントする
中山:
パートナーの我々からみた立場でどういったことに気をつけてアサインをしているか、菅野先生から何かご意見があればお伺いできればと思います。
菅野:
さっき大橋先生からあったように、事業再生グループでは月1回、1年生・2年生の案件状況をリスト化していて、それをアソシエイトケア担当のパートナーが事業再生グループのパートナーに共有するというかたちになっています。現在進行形の案件や過去の案件がリスト化されているので、それぞれの繁忙度とか、案件の偏りはないかなどのバランスを見ています。
例えば、法的整理といって、裁判所に倒産手続の申し立てをするようなものは、色々なアソシエイトに経験してもらえるよう、バランスを見てアサインしています。あとは本人の希望についてもフィードバックを受けているので、例えばM&Aをやりたいですとか、他グループとの共同案件をやりたいですといった、事業再生以外の案件の希望が出れば、割とみんなすぐに反応して、「こういうのもあるね」というかたちでアサインするので、そのようにアサインの平準化を図ったり、本人の希望を汲み取るようにしています。
特に3年目ぐらいまでの間に色々な案件をやって、その人の適性といいますか、自分がこういう案件が好きだなと気づいてもらったり、色々な筋肉を鍛えて基礎能力を高めてもらえるようにしたいなと思っています。
中山:
我々パートナーは業務分野、プラクティス・グループごとにそれぞれの特性も生かしながら、アソシエイトに対してどういうかたちで接するのが、彼らのキャリア形成に役立つかを考えています。最初の2年間は特にどんな案件をやっているかというところを細かく把握するとともに、どういう仕事をやりたいかという希望を確認する機会を頻繁に設けています。そのようにして、私たちは常にアソシエイトと適宜適切な距離感を保ちながら見守っています。
様々な業務分野の案件に関与できる機会がある
中山:
私は德永先生の指導担当をさせていただいているので德永先生の状況は存じ上げているのですが、大橋先生の話の中でも、アソシエイトからの希望の伝達とパートナーからのフィードバックが定期的に行われている中で、指導担当以外の案件の機会も増えているという話があったかなと思います。前提として確認ですが、大橋先生の菅野先生以外の指導担当パートナーの業務分野を教えていただけますか。
大橋:
他の3人の指導担当の先生もいずれも事業再生グループに所属していますね。
中山:
その中でも、実際に違う分野の仕事をやったことはありますか。
大橋:
はい、むしろ事業再生以外の案件の方が件数としては多いと思います。私としても、事業再生グループでは、事業再生以外の案件にも広く携われると伺っており、その点を魅力に感じて入所しましたので、現状の案件の割合には非常に満足しています。例えば訴訟を多めにやっている先生だとか、M&Aを多めにやっている先生もいますので、そのような先生から、訴訟の案件だったりM&Aの案件だったりをアサインしてもらっています。
中山:
先ほど德永先生の方で、同じクライアントの案件を継続的に対応するようになってきたという話もあったと思うんですが、そういった話は指導担当パートナーを介してのものですか。
德永:
いえ、指導担当パートナーを介さずに関与するようになったクライアントです。やはり、指導担当パートナー以外の先生方の案件をする機会も多いです。
アソシエイトからみた指導担当パートナー制度
中山:
徳永先生や大橋先生のお話は、西村あさひの指導担当パートナー制度の実態をよくあらわしていると思います。外部の人からすると、指導担当パートナー制度というのはどんな制度なんだろうというのが分かりにくい気もするのですけれども、改めて、德永先生、大橋先生は指導担当パートナーというものがどういうものだと思っていますか。
德永:
西村あさひには、アソシエイトをサポートするための、いわば「バックストップ」のような制度が複数あって、指導担当パートナー制度は、その中の一つという印象を持っています。やはり1年生・2年生の時は、途中で思いがけず仕事が大変になってしまったりとか、思うように仕事が進まないとか、そういった悩みが出ることもあると思いますが、このような時に一番相談しやすい、すぐに相談できる身近なパートナーがそれぞれのアソシエイトに複数名いる。そういった制度なのかなと思います。
大橋:
そうですね、私も德永先生と同じ印象で、基本的に指導担当の先生には、順調に仕事が回っている限りは、良い意味でお世話になることがないのかなと考えています。仕事をしていく中で分からないことであったりとか、最初アサインされた案件についてどれぐらい時間がかかるのか分からないとか、困ったことがあれば相談させてもらうとか、何かあった時にという制度かなと思っています。指導担当パートナー制度のおかげで精神的に楽になっている部分はあると思います。
アソシエイトの成長をサポートしていくことで、事務所全体が強くなる
中山:
菅野先生、パートナーからの視点で、気をつけていることはありますか。
菅野:
德永先生が言ってくれたとおり、西村あさひにはアソシエイトの働き方に対して、色々な方面からサポートする制度がありまして、その中の一つが指導担当パートナー制度で、特に、1年目・2年目の弁護士に向けて設けられている制度です。
他にも、例えばメンターがついたり、アソシエイトケア担当のパートナーが各グループにいたり、さらに事務所の組織的なものとしては、業務調整委員会というアソシエイトのより良い働き方を検討する組織が設置されていたり、多方面でサポートをしています。その中で指導担当パートナーは、二人が言ってくれたとおり身近で顔が見えるアドバイス役ですので、指導担当側としても特に相談がなければ、順調にいっているんだろうなと温かく見守るというようなかたちで接しています。
中山:
要は順調に動いている分にはなくても良い制度というのは本当にそのとおりだなと思います。とは言え、全てのアソシエイトが自分の興味なりキャリア形成プランを自ら構築して発信できるかというと、必ずしも全員が全員そうじゃない。早くからそういうことができる人もいれば、そういうことをできるようになるのに時間のかかる人もいるので、アソシエイト個々人の興味に基づいて、実際にやりたい分野、業務は何なんだろうというのを、入所時のタイミングだけではなくて、入所後も継続的にウォッチさせていただくのが我々の責務の一つだと思っています。
ですので、もし他の業務分野がやりたいという人がいたら、もちろんその橋渡しもしています。
西村あさひの特徴の一つとして、ワンファームで動いているという点がありますので、その特徴を活かして、アソシエイトが自らの成長機会を最も上手く活用できるような場面を提供する。それは必ずしも指導担当パートナーの案件をやることではなくて、それ以外の、彼らが最も伸びる案件になるべく携わせてあげることによって、アソシエイトが成長し、事務所全体としても強くなっていくという好循環を起こしたい、というのが私たちの想いです。
様々なプラクティス・グループと協働し、案件を進めていく
中山:
では、德永先生、大橋先生は、現在はどんな案件に関与していて、どのように仕事をしているのか、普段どういうメンバーと議論をするのか、教えてもらえますか。
德永:
M&A・コーポレート案件では、プロジェクトごとにチームを組んで案件を進めます。チームの規模としては2、3人のものもあれば、10人、20人など大きなものもあります。各弁護士は、こういった様々な案件に同時並行で複数関与しており、毎日、多数の案件の対応をしています。ですので、1日の中で、多くの先生と色々な案件の話をすることになります。同じ先生と複数の案件でご一緒することも頻繁にあるので、そうすると一人の先生と話している時に複数の案件の議論をすることも多く、コミュニケーションの幅は広いのかなと思います。
また、私が所属しているM&A・コーポレートでは、他のプラクティス・グループの先生方と協働して案件に関与することがとても多く、例えばファイナンスや事業再生の先生方などとやり取りすることもあります。私の場合、他のプラクティス・グループの先生方が指導担当パートナーに含まれていたわけではありませんが、実際の日々の業務の中では、指導担当期間中も、他のグループのパートナーの先生方とのやりとりが頻繁に発生していました。
中山:
よくクライアントにも案件メンバーに「色々な分野のパートナーが入っていますね」と言われることがありますが、それはうちの事務所のシステムだからなせる技だというふうに思っています。今德永先生が話してくれたように、案件の中で、指導担当ないしは自分の所属するプラクティス・グループのパートナー以外のパートナーの先生方の仕事を、実際に見るだけじゃなくて、直接案件の中で指導を受けたり、協働するという経験があるというのは、今後、德永先生のキャリアの成長において、何かしら良い効果をもたらすかもしれないですね。
大橋先生はいかがですか。
大橋:
私は色々な種類の案件に対応していますが、どうしても案件ごとにスパンが違うというか、例えば訴訟だったら準備書面を提出する前は結構バタバタしますが、一回提出したら反対に1カ月間は相手方のターンなのでこちらは動くことはないですし、法的整理、民事再生や破産では、申し立て直後がすごく忙しくなりますので、1日その案件だけに集中するという日も当然あります。
案件は本当に手広く、基本的には1日の中で色々な案件をやる時間がありますので、同じフロアにいる事業再生のパートナーの先生方の半分くらいとは毎日、何らかのコミュニケーションをとっているんじゃないかなと思っています。
他のプラクティス・グループの先生方で、特にコラボすることが多いなと思うのはM&Aで、実際私が初めてアサインされた案件では、事業再生グループの弁護士は私とパートナーの先生1名だけで、そのほかのパートナー、アソシエイトの先生はいずれもコーポレートの先生方でした。仕事の進め方は結構違う部分もあったりして勉強になる部分があり、そういった意味でも他のグループの先生方と関わる機会が多いのはありがたいなと思っています。
指導担当パートナーとアソシエイトのコミュニケーション
中山:
仕事以外の場面における指導担当パートナーとアソシエイトの関わりについてお話を聞かせてもらえますか。
德永:
指導担当パートナーとは、勿論案件に関する議論をすることは多いですが、案件が終わった後の打ち上げなど、仕事を離れた場でお話しする機会も多くあります。そういった場では、案件から離れていることもあって、フランクに、特定の案件に関わらない幅広いお話をすることができるので、オフィシャルな場以外で指導担当パートナーと関わる時間を持てることは、私は貴重だなと感じています。
大橋:
私も德永先生と同じで、例えば案件の打ち上げや、それ以外にも、急にふらっと、「今日飲みに行かないか」と誘ってもらえることもあって、そういった場で、「大橋、最近何か悩みないか」とフラットに聞いてもらえると、「最近こういうのが忙しくて」と相談をしたり、あるいは完全にプライベートな話題で盛り上がることもあります。パートナーとアソシエイトというかたちを超えて色々な相談ができる機会があり、働きやすいなと思っています。
中山:
パートナー側から見て、指導担当としてアソシエイトの先生に接している時に、こういった接し方をしているよというところがあれば、菅野先生からもお話を聞かせてもらえますか。
菅野:
そうですね、案件の最中や終わった後の打ち上げとか、クライアントと一緒に食事をするときに、アソシエイトの先生もメンバーとして参加してもらう機会もあります。それから事業再生グループはゴルフがとても盛んでして、パートナーとアソシエイトが両方入っているゴルフコンペもあるので、様々な交流機会があるといえます。
中山:
実際に、仕事以外のところでのコミュニケーションは、指導担当の期間中なのか期間外なのかとか、そういったところでカチッと分かれているものなのでしょうか?
菅野:
指導担当期間かどうかは全く意識していなくて、それこそ色々な組み合わせで指導担当の人も中にいたりだとか、全然指導担当と関係なく仕事をしている人でも打ち上げがあれば一緒にやるでしょうし、それはどちらかというと、普段の事務所の中のネットワーク交流というかたちでやってるのかなと思います。
中山:
そうですね、僕もコミュニケーションの機会は作るようにしていて、違うプラクティス・グループの先生方と月1回を目処に飲み会を開いています。德永先生にも多分3回ぐらい参加してもらいました。指導担当にかかわらず、僕と一緒に案件を担当してくれた先生を連れていって、普段なかなか仕事を協働できないようなプラクティスの先生方とご一緒する機会を作るようにしています。自分から積極的に機会を見つけるのが得意じゃないアソシエイトの先生方にとっても、自分の見聞を広める機会が所内にもたくさん眠っていますので、そういった機会を提供できるようにと意識しながら指導担当として関わっています。
指導担当パートナーからみた、アソシエイトの目指すべき姿
中山:
今度は採用サイトを見てくださっているであろう、これから当事務所に来て一緒に働こうと思ってくださる皆さんへのメッセージとして、アソシエイトの取り組み姿勢に関して菅野先生からアドバイスをいただけますか。
菅野:
これはどの組織でもそうだと思いますが、一人一人が主体性・積極性を持つことが一番大事なのかなと思っています。仕事は人生の中で長い時間関わるものですので、自分がやりたいとか好きだとか、面白いと思えることの方が、吸収が大きく成長もしやすいと思います。
1年目や2年目では自分がどの分野に向いているとか、どれが好きだとかは分からないかもしれませんが、目の前の仕事をやる中でも、積極性や主体性を持って関わることはできるので、例えばこの件については自分がこの役割を果たそうとか、小さなことでいいので、役割や目標を設定してやってもらうことが、一番成長につながるかなと思います。成長すればするほど楽しくなりますし、楽しく仕事をするというのはとても大事だと思うので、そのように取り組んでいけたらとても良いのではないかなと思います。
中山:
私もとても同感です。アソシエイトの先生方が、「自分の案件でこんなことをやったんだよ」と、嬉しそうに周りに話している姿を見るのが、私たちパートナーとしてとても嬉しく思います。当事者意識を持って業務に関わっているアソシエイトの先生方は、仕事が大変な時もあると思いますが、楽しそうに仕事をしてくれているところをよくお見受けしますし、そういった人ほど、自分がやりたいことをどんどんやっていけるのかなと思っています。
菅野:
そうですね。大きな事務所って、先ほどから若手の先生二人も言ってくれているとおり、自分の所属しているグループだけではなくて、それ以外の分野を横断したり、グループを横断したりして仕事もできるので、そういう意味では色々なことをやれるチャンスが無限にあると言ってもいいと思います。その中で自分の積極性・主体性を活かしていける、西村あさひはそういう事務所なので、ぜひそのようにポジティブに思える方に入ってもらいたいなと思います。
指導担当パートナー制度をどう活用していくか
中山:
最後に、今度は德永先生、大橋先生から今回のトピックである指導担当パートナー制度の捉え方、活用の仕方をお話しいただけますか。
大橋:
指導担当パートナー制度というのは、先ほどもお話ししたとおり順調にいっている時は良い意味でお世話にならなくてもいい制度かなと思っています。ただ、何かあったりだとか、仕事のことはもちろん、仕事以外でも何か悩みがあったら、指導担当の先生に相談することができます。そういった意味でのバックストップ、セーフティーネットとして非常に良い制度だと思いますので、指導担当パートナー制度のことを頭に入れながら働くということが一番理想的なかたちなのではないかなと思っています。
德永:
指導担当パートナー制度については、西村あさひに入所いただく際の、安心材料の一つとして捉えていただけたらなと思います。西村あさひは、日本で最も弁護士の数が多い事務所で、各弁護士はそれぞれ特定のプラクティス・グループに所属しているとはいえ、一つ一つのグループの規模が大きい場合もあります。このような事務所に1年生として入所した時に、自分のことをよく見てくれるパートナーの先生が複数名近くにいる、ということは、大きな安心感に繋がると思います。
私は、既に指導担当パートナー制度の対象期間を終えておりますが、振り返ってみると、指導担当パートナーとの関わり方というのも、その時々によって変わってくるものかと思います。何か特定の望ましい関わり方があるわけではなく、入所いただいた後に、それぞれの時期、それぞれの状況に合わせて自然に関わり方を調整いただくのがいいのかなと思います。
指導担当パートナー制度は、若手アソシエイトにとってとても心強い制度ではありますが、アソシエイトが、マイナスの意味でこれに縛られるようなことは全くないと思っています。私の指導担当パートナーは全員M&Aコーポレートの先生でしたが、他の分野のパートナーの先生方と仕事をすることもよくありますし、アソシエイトが自分の希望に沿うかたちで、元気に業務を行っているのであれば、指導担当パートナーは、アソシエイトを少し離れたところから、温かく見守ってくれているのだと思います。