lawyer
interview
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TOPIC. 01
前職について
修習終了後、最初は大阪の大手法律事務所に入り、その後その事務所の東京オフィスができたので、東京オフィスに移りました。大阪・東京とそれぞれ2年、合計約4年在籍しました。同事務所では、当時はそこまで専門が分かれていなかったので、M&Aや事業再生といった大きな事件から、交通事故や個人の刑事事件といった小規模の事件まで、とにかく様々な分野と規模の仕事に関わっていました。子供の権利委員会や派閥の仕事など、弁護士会活動にも比較的多く参加していました。色々な弁護士の仕事のやり方を学べたことは、今も自分の基礎になっていると思います。
TOPIC. 02
入所・転職理由
転職したのは事業再生という分野をより専門化したかったからです。前職の3年目に、地方の民事再生の案件を幾つか担当しました。その時に、他の案件では感じなかった特別な面白さがあって、弁護士を続けていくならこの分野で専門家になりたい、と強く思いました。前職の事務所にも事業再生を担当している弁護士が多くいましたが、私が西村あさひに転職した当時は、西村ときわとあさひの統合直後で、両事務所の事業再生の専門家が合流して、大手でも一番大きな事業再生弁護士のグループを抱える事務所となっていました。転職して、大きなグループで働くことに挑戦し、より多くの案件を経験できれば、事業再生の専門家として一人前になれるのでは、と思いました。
TOPIC. 03
現在の担当分野、案件
移籍後は事業再生を中心に仕事をしています。ただ、前職で幅広い仕事をしてきたこともあり、今も事業再生の仕事は半分程度で、残りの半分は労働案件、M&A、訴訟など幅広い仕事をしています。年次が上がっていくに連れて、クライアントから色々な分野の仕事を頼まれるようになり、ジェネラリスト化が進んでいますね。それから、留学を機に国際的な案件が増え、今は全体の半分以上が何らかの形で海外が絡む案件となっています。また、ここ数年は人事労務関連の仕事が増えていて、自分の専門性という意味でも事業再生に次ぐ第二の柱にしていきたいと思っています。
TOPIC. 04
子育てとの両立
娘がもうすぐ4歳になります。パートナーになって1年目に出産し、産休育休を取ったので、職場や家族といった周りの理解がなければやっていけなかったと思います。それは本当に感謝しています。好きな仕事を続けていくには、結婚や出産といったプライベートのイベントと自分のキャリアのタイミングをどう計画するかが大事ではあるのですが、なかなか人生は自分の思い通りにいかないですよね。偶々パートナー就任の時期に子供を授かって、流れにまかせるしかなかった部分もあります。その時々の状況に自分が対応して、夫や保育園や両親やシッターさんなど、色んな人にその時々で協力をしてもらって、何とかやり繰りしています。もともと大雑把な性格なので、子育てと仕事の両立というのも人それぞれだから、何かを完璧にやろうとか、こうあるのが正しいとか、そういう形で自分や自分の家族を縛らないほうが良いのかなと思うようにしています。
TOPIC. 05
仕事のこだわり、
やりがい
私が専門とする事業再生と人事労務の分野は、組織や個人の間で複雑に絡み合う利害関係を調整する仕事になります。弁護士なので法律やロジックを扱う部分はもちろん重要ですが、人の感情や心の機微を理解したり、これまでの人生経験を踏まえた見通しが必要だったり、深刻な場面で依頼者や対立する当事者を説得するための人間力も必要となります。私はまだまだですが、これからの仕事や人生での経験を活かし、年齢を重ねるほど深さが増してくる面白い仕事だと思っています。
TOPIC. 06
将来の展望
できるだけ長く第一線で仕事を続けたいと思っています。自分の父親も弁護士で、もうすぐ80歳となる今も現役で仕事をし、依頼者に頼られて楽しそうです。自分も同じようにできるだけ長く人に頼られるような仕事がしたい、そのためには世の中の変化に対応し、自分自身も変わっていける弁護士でいたいと思います。数年前に人事労務の仕事に力を入れ、第二の専門性を作ろうと考えたのも、これからの日本は人材の時代で、人事労務分野の重要性が増していくと思ったからです。これからも変化に応じて新しいことに挑戦するフレッシュな姿勢は忘れないでいたいです。
プライベートの
過ごし方について
娘が生まれてからは、家族で過ごす時間を一番大切にしています。4歳になってから会話が成り立つようになって、一緒に出かけるのがより楽しくなりました。娘は生き物が好きなので、週末や連休にはあちこちの動物園や水族館、博物館に行っています。特に恐竜が好きなので、恐竜博物館に行ったり、恐竜柄のリュックや文房具、洋服などを集めて楽しんでいます。