lawyer
interview
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TOPIC. 01
なぜ西村あさひを
選びましたか?
私と西村あさひの最初の接点は、競争法・国際通商法チームの弁護士が毎回ゲストスピーカーとして参加していた東大ロースクールの独禁法ゼミです。学生と真剣に向き合って、一生懸命に議論してくれる人たちだな、という印象を抱きました。サマー・アソシエイトプログラムでは、弁護士が、自分の好きなこと、興味があることについて目を輝かせて話してくれて、その言葉には嘘や見栄が混ざっておらず、一緒にいて楽しいなと思いました。
何度も弁護士と会う中で、各案件でベストを尽くすことを通じて、日本を、世界をより良くするという大きな夢を真剣に追求する姿に憧れ、ぜひこの事務所で働きたいと思うようになりました。
TOPIC. 02
業務分野・担当案件に
ついて教えてください
私は、主に国際通商法と各国の競争法(独占禁止法)にまつわる案件に携わっています。たとえば、日本政府等の依頼を受けて条約や各国規制の調査を行い、政府間交渉のための基礎的分析を行う仕事は、緻密な法解釈を大きな戦略立案にまで結びつける手応えがあり、とても面白いです。また、競争法分野では、業界の種類でいうとスーパーマーケットから自動車業界まで、商品役務でいうと天然資源からオンライン・サブスクリプション・サービスまで、多種多様な業界で生じる競争法上の問題を取り扱っています。グローバル企業の案件では、地球儀を睨み時差を意識しながら、外国の弁護士とリアルタイムで連携して各国競争当局とやりとりすることもあります。
TOPIC. 03
指導担当パートナー制度と案件へどう関与しているか
教えてください
指導担当パートナーは、私の業務繁忙度や、興味関心に合致した案件に取り組めているかについて、きめ細かに配慮してくださいます。もっとも、仕事の幅は、必ずしも指導担当パートナーが統括する案件に限りません。私は、入所後に「ひと・ものを運ぶ」というモビリティー、すなわち自動車関連産業や交通サービス事業にも関心を持つようになったのですが、そのような私の希望を酌んで、同分野を手掛ける様々なチームの弁護士と連携する機会を創ってくださいました。
また、事務所外の縁で、交通政策を所管するOECD(経済協力開発機構)傘下の国際機関にて政策提言ワーキンググループの委員を務めるチャンスを掴んだときも、この機会をどのように今後に活かすか、指導担当パートナーが懇切丁寧に相談に乗ってくださいました。指導担当パートナーの存在は、いざ挑戦しようというときに、とても心強いものです。
TOPIC. 04
仕事のこだわり、
やりがいについて
教えてください
私は、どの案件においても、法的検討を始める前に、そもそも依頼者はどんな「困りごと」を抱えているのか、それをどのような方法で解決することが、依頼者にとって、相手方にとって、ひいては社会にとって望ましいのか、一段高い視座で思考するようにしています。その後、解決策を採る際にどのような法的課題があるのか、緻密な検討に進んでいきます。
困りごとを特定したり、法的な課題を抽出したりする際には、「なんか、おかしくないか」という小さな違和感から始めることを大切にしています。最も根本的なリーガルマインドである「目的の正当性」と「手段の相当性」のどちらかが欠けている場合に、違和感を覚えやすいものです。このリーガルマインドに裏付けられた違和感こそが、事案の核心に迫るためのカギだったりします。これは、世界の弁護士と渡り合う国際案件でも、国内の小規模案件でも同じです。
TOPIC. 05
将来の展望について
教えてください
昨今、人権、環境、経済安全保障に重大な影響を及ぼす政策や規制が相次いで出現しており、各企業は、どのような世界/社会を志向するのかというビジョンなしには、企業戦略を立案するのがいっそう難しい状況になっています。この中で、我々法律家は、依頼者企業、相手方企業、消費者、国家等、様々な主体の視点に立ってみて、なにがフェアなルールなのか、そしてどうすれば豊かさを増進できるのかを思案し、混沌とした世界にルールという背骨を通していく、またルールがおかしければルールを変えていく使命を負っていると思います。骨太のロジックと(流麗でなくとも)明快な英語・日本語の表現力があれば、国境を越えて、目指していく世界/社会像を見据えたソリューションの提案ができると信じており、その道を究めていきたいと思います。
TOPIC. 06
プライベートの過ごし方やワークライフバランスに
ついて教えてください
当事務所では弁護士の育児休業制度が整っており、私は、息子が生まれてすぐこの制度を利用しました。いま(2023年5月10日現在)、3か月間の育児休業中で、全く案件業務に関与しておらず、その代わり妻と協力して息子の世話に奮闘中です。通常の家事に加えて、ミルクにおむつ替え等、やるべきことは山ほどありますが、24時間、息子のことを間近でよーく観察し、日々成長していく息子の一瞬一瞬に立ち会えることは、人生においてかけがえのない時間だなぁと実感しております。妻と私が二人とも同じレベルで家事も育児もできるようにしておけば、お互いが交互に自分の時間をとってリフレッシュしやすくなるので、家事・育児スキルを上げられるように努力しています。
これから弁護士になろうとする方への
メッセージ
西村あさひには、自分の興味関心をイキイキと、目を輝かせながら語る仲間がいます。そして、「それ面白いね!」と、素直に受け止めて、背中を押してくれる仲間がいます。その人の人となりや考え方をまっすぐに受け止め、向き合ってくれる仲間が多くいる、それが西村あさひです。また、どの弁護士も、目の前の案件でベストを尽くす先に、「社会がこうあればいいな」という目標を実現するという大きな夢を見据えています。折に触れて、このような先輩・後輩たちと一緒に仕事ができて、本当に良かったと噛みしめています。いまこれを読んでいるあなたと、いつか一緒に働ける日を楽しみにしています。