採用情報

CROSS TALK

スタッフ × 弁護士 座談会

弁護士、パラリーガル、秘書の歯車がかみ合う心地よさ

パラリーガルT

2009年入所

仕事に欠かせないアイテム:クリアファイル
仕事中のリフレッシュ方法:同期や部署のメンバーとのランチ

弁護士O

69期 / アソシエイト

仕事に欠かせないアイテム:PCメガネ
仕事中のリフレッシュ方法:コーヒーを飲むこと

秘書H

2017年入所

仕事に欠かせないアイテム:指サック
仕事中のリフレッシュ方法:同期とのランチ

INTRODUCTION

当事務所では個々の案件ごとに最適なメンバーを集め、分野の垣根を越えたチーム編成を行うことで、クライアントにとって最も効率的で価値のあるソリューションを提供することを強みとしております。そのチーム編成の中で、パラリーガルや秘書は、日頃どのように仕事をしているのでしょうか。主に事業再生の分野で活躍するメンバーに、クライアントへの想いや仕事のやりがいを含めて語ってもらいました。

TOPIC 01

これまでで特に印象に残っているのはどのような案件ですか?

秘書H: 入所2年目に、O先生が関与されていた大規模な案件の取りまとめを担当したことが印象に残っています。ある会社が急遽民事再生手続開始の申立て(※)をすることとなり、限られた時間の中で、裁判所へ提出する書面やクライアントとの会議の準備をする必要がありました。仕事量も関わるメンバーもとにかく多く、取りまとめ担当として、スケジュールを考慮しながら適切にメンバーの作業分担を調整することにも苦労した案件でした。

※ 民事再生手続開始の申立て:民事再生手続(民事再生法に基づき裁判所の監督の下で事業の再生を図る手続)の開始を裁判所に求めること。

パラリーガルT: 事業再生の分野では、案件の性質上、綿密な事前準備をした上で案件を進めて行くというよりは、急に作業が発生する場面が多くありますよね。当時、急ぎのときこそ対面でのコミュニケーションを大切にして、メンバー同士のすれ違いがないよう努めていたHさんの姿が印象的でした。
弁護士O: そうですね。一般の企業では、上司がリーダーとして作業を取りまとめることが多いと思いますが、当事務所では、案件を中心的に進めている弁護士の担当秘書が、色々な場面でリーダーとして作業の取りまとめを行っていることが多いと思います。年次に関係なくそのような役割を担うことは、特徴的ですね。
パラリーガルT: パラリーガルは現地へ出向き、社長や社員の方々が奮闘する姿を間近で見る機会が多くありますが、ある地方メーカーの民事再生案件を担当したことが特に印象に残っています。世の中には、誰もが知っている大企業だけではなく、数多くの中小企業があり、それらの企業が地域で重要な役割を担っていることを肌で実感することができました。
弁護士O: 再生案件のゴールは、最終的に会社の事業が再生することです。そのためには、弁護士とクライアントが二人三脚で頑張るだけではなく、パラリーガルや秘書の方と一緒になって案件に取り組む必要がありますので、皆さんには重要な役割を担っていただいていると思います。スポーツの団体競技におけるチームをイメージしていただくとわかりやすいでしょうか。

TOPIC 02

弁護士、パラリーガル、秘書はそれぞれどのような役割を担っていますか?

パラリーガルT: 事業再生・再編法務のパラリーガルは、数字の記載された資料を扱うことが多いです。案件によっては、クライアントからお預かりした決算書等の資料を基に、貸借対照表、資金繰り表など、資産や負債の状況を整理した資料を一から作成することもあります。それらの資料は、裁判所に提出することもありますし、また資料を基に、必要な手続やスケジュールを決めていくことも多いです。このため、内容の正確性が求められるのはもちろんのこと、案件を進めるためにどのような手続を行う必要があるのかや、手続の進行状況なども常に念頭に置きながら臨機応変に対応できるよう心がけています。このように、弁護士と共に案件に深く関わることができる点は、やりがいになっていると思います。
弁護士O: たとえば、債権者や取引先にいきなり弁護士が電話をすると驚かれることもあるので、パラリーガルの方にお願いすることもありますね。弁護士がいきなり電話するよりもスムーズにコミュニケーションを取ることができるので助かっています。
パラリーガルT: あと、パラリーガルが仕事をするうえで、秘書の方々との連携は欠かせません。出張で事務所を不在にすることも多いので、そのようなときに資料に誤字脱字や内容の齟齬がないか最終確認をしてくださったりなど、事務所から必要な支援をしてくださる重要な存在です。また、秘書の方々はメールを確認しながら、案件のタイムスケジュールを誰よりも把握しており、心強いです。困ったときに電話をくれて、さっと助けてくださることが多く感謝しています。
秘書H: そう言ってもらえると嬉しいです。お願いされたことだけでなく、プラスアルファで自分にできることがないかを常に考えるようにしています。秘書の仕事として、弁護士のスケジュール管理や会議対応はイメージが湧きやすいと思いますが、Tさんがお話しされた通り、裁判所への提出書面や会議の資料準備をすることも多いです。先日、案件の会議に立ち会う機会があったのですが、秘書で準備した資料がクライアントの手元に渡り、それを基に会議が進行されている様子を間近で見ることができました。普段よく行っている資料準備ですが、正確であることがいかに重要かを実感でき、1回1回の業務を大切にしていきたいと思いました。また、当事者意識を持つこともでき、秘書も案件を進めているチームの一員であると感じることができました。
弁護士O: 数人の弁護士やスタッフで構成される一般的な法律事務所と異なり、当事務所は、充実した組織体制を構築できている点に強みがあると思っています。秘書やパラリーガルだけではなく、一般的な会社のように総務課や人事課などの部署が整備されているので、働きやすい環境になっていますし、弁護士だけでなくスタッフも含めた案件メンバーが一丸となって案件に当たっています。そのおかげで、弁護士は大きな案件や難易度の高い案件に数多く取り組めていると実感しています。もちろん、案件での色々な判断や責任は弁護士が担いますが、実は、案件を前に進めている立役者は、パラリーガルや秘書の方だとも思っています。案件に色々な想いを持って、工夫して仕事を進めてもらえていることがとてもありがたいですね。

TOPIC 03

西村あさひで働く醍醐味とは?

秘書H: 私は、多くの人のというよりは、目の前の人の役に立ちたいと思って入所しました。入所4年目となり、それが実現できる環境だなと思っていますし、秘書として、所内メンバーはもちろん、クライアントに喜んでいただけたときにやりがいを感じます。あとは、担当弁護士と「次はもっとこうしよう」と話し合える関係なので、経験を生かし、より良い仕事ができるよう心がけています。与えられた業務に取り組むだけではなく、弁護士と共に秘書という仕事を極めていける環境が魅力だと思っています。
弁護士O: 秘書というとデスクにいるイメージですが、裁判所や銀行、郵便局、他の法律事務所に外出してもらうことも多く、Hさんにはよく走り回ってもらっています。
秘書H: そうですね。まだ理解しきれていない業務も多く、くじけそうになる場面もありますが、周囲からの助けを得ながらも弁護士の手となり足となり働いている実感があって毎日楽しいです。あとは、難易度が高く、規模が大きい案件に携われることは、層の厚い当事務所ならではの醍醐味でしょうか。
パラリーガルT: 私は、再生の手続が一定の段階まで来たときに、当初は不安そうだったクライアントの安心された表情や次の人生を前向きに考えている姿を見ると、この仕事をしていてよかったなと思います。あとは、倒産の場面でも、突然会社を畳むことが決まり、従業員の方はかなり戸惑っていらっしゃるのですが、一緒に手続を進めていく中で、次第にご自身のことを話してくださるようになることがあり、嬉しく感じたことがありました。多種多様な業種の、多種多様な方に出会えることがこの仕事の魅力だと思っています。
あとは、案件ごとにチームが組成されますが、上下関係に縛られず、弁護士、パラリーガル、秘書の歯車がかみ合う心地よさを感じています。
弁護士O: 同感です。チーム力こそ、当事務所の強みであり、働く醍醐味につながっているなと思っています。