採用情報

CROSS TALK

ダイバーシティ&インクルージョン 座談会

メンバー全員が最大限力を発揮できる環境を実現し、
多様性を組織の強みにする

水島 淳

58期/パートナー

主にテック領域の企業の新規事業構築・新規事業展開におけるストラクチャリング・交渉枠組構築・事業ゴールの法的整理の観点からの遂行戦略の策定と意思決定のサポート(Execution Design)を手掛ける。

松本 絢子

58期/パートナー

主たる業務分野はM&A・コーポレート全般で、政策提言業務等も取り扱う。近時はデータ保護関連や、ファッション業界における様々な法的問題について分野横断的かつグローバルにサポートするファッションローにも注力。

鈴木 多恵子

59期/パートナー

主たる業務分野はアジア法務で、インドへの出向を経てインド・南アジア地域に注力。クロスボーダー案件に関わる日本法及び外国法資格者、各地オフィスの相互連携推進などに関わる。

細谷 夏生

68期/アソシエイト

主たる業務分野は、危機管理、人事労務、ジェンダー平等・D&I実現で、サステナビリティ法務や、各種公益活動にも精力的に取り組んでいる。D&I推進会議委員、サステナビリティ研究会幹事(撮影当時)。

Sang-Kyun Bong

アソシエイト

ニューヨーク州・カナダ オンタリオ州弁護士。主たる業務分野はファイナンスであり、特に再生エネルギー案件や不動産案件を担当。休日は妻とキャンプやダイビングなど、アウトドアで過ごすことも。

はじめに

細谷: 本日の座談会は、西村あさひのダイバーシティ&インクルージョン(D&I)がどのようなものなのか、実際に西村あさひの中で活躍している先生方にお話しいただこうという企画です。
司会は、西村あさひのD&I推進会議 の委員を務めている、細谷夏生です。本日は、私自身も議論に参加しつつ、西村あさひのD&Iを具体的に知っていただけるよう努めたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

TOPIC 01

自己紹介

細谷: それでは早速座談会を開始したいと思います。
まずは、自己紹介をお願いします。
水島: 58期パートナーの水島淳です。コーポレートと、後で説明するExecution Designの2つを主な業務分野としています。
プライベートでは同じく弁護士である妻と6歳になる娘がいます。私と妻の実家はいずれも遠方なので、基本的に妻と二人で子育てを行っています。
松本: 58期パートナーの松本絢子です。水島先生とは同期で、業務分野は、M&A・コーポレートを中心としつつ、データ保護やファッション業界のリーガルサポートにも力をいれております。
プライベートでは弁護士である夫と4歳になる息子がいます。基本的には夫と二人で子育てをしていますが、私と夫の両親がいずれも関東圏に住んでいるので、必要に応じてサポートを受けてやりくりしています。
鈴木: 59期パートナーの鈴木多恵子です。アジア地域、特にインド及び南アジア地域の案件に携わっています。インドの法律事務所に2年間の出向経験があります。
8歳と5歳の子どもがおり、第一子の出産後に、執務に復帰する際には、執務時間を限定して働く制度である暫定別トラック制度を利用しました。
Rafael: フォーリンアトーニーのSang-Kyun Bongです。Rafaelと呼ばれています。2016年にトロント大学を卒業後、大学のWork-in-Japanプログラムで、所内で作成した文書の英文校正を担当するLegal Editorとして西村あさひに入所しました。細谷先生とは同じ2016年に入所し、同じフロアで勤務していたので同期のような感覚です。Legal Editorとして働きながら、2018年にニューヨーク州の弁護士資格を取得し、フォーリンアトーニーになりました。フォーリンアトーニーとしては、ファイナンス分野を主な業務分野としています。また、韓国にルーツがあることから、韓国案件も手掛けています。
細谷: 最後に、68期アソシエイトの細谷夏生です。入所当初は主に危機管理案件に携わっていましたが、人事労務分野にも携わるようになり、現在では、危機管理案件と人事労務案件を半分ずつくらいの割合で担当しているほか、ジェンダー平等やD&Iの実現に関連した案件やセミナー・執筆等も多く手掛けています。また、D&I推進会議の委員のほか、サステナビリティ研究会の幹事も務めており、アソシエイトではありますが事務所運営に関わる業務も様々経験しています。
2022年の夏から米国のロースクールに留学し、現在は国連機関にて研修中です。

TOPIC 02

キャリアパス

細谷: 次に、先生方のこれまでのキャリアについてお話しいただきたいと思います。どの先生も入所時に携わっていた分野に限らない様々な案件を手掛けていると思いますが、その経緯等や留学・出向などのご経験についても教えてください。
水島: 私は、コーポレート分野でキャリアをスタートしました。入所後数年間は国内外のM&A案件を中心に取り組みつつ、国内外の税務案件も扱っていました。
その後、弁護士6年目の時にスタンフォード大学のビジネススクールに留学しました。ロースクールではなくビジネススクールを選択した理由は、留学前の業務を通じて、弁護士がもっと色々な形で社会に貢献するために新しいリーガルサービスを作ることが必要だと考えたためです。ビジネススクールでは新規事業やビジネスの立上げに必要なことを学びつつ、在学中に実際に企業を設立して、新しいプロダクト・サービスを世に届けるということをやっていました。設立した企業には卒業後も1年間ほどコミットしていましたが、資金調達が完了したところで帰国して西村あさひに復帰しました。
細谷: ロースクールではなくビジネススクールに留学することを希望した際、事務所からはどんな反応がありましたか。
水島: 新しいリーガルサービスを作るためには、まずは新しいサービスの作り方を学ぶ必要があると感じたので、一般的な弁護士のキャリアは別にして、自分自身のキャリアゴールに合致するという観点から、ロースクールよりもビジネススクールで学びたいという考えを事務所にも伝えたところ、快く送り出してもらいました。その時、この事務所には、きちんとした理由と合理性、そして情熱をもって説明すれば、一般的な弁護士とは違うキャリアを選択することも受け入れる風土があるんだなと感じました。
細谷: 事務所へのご復帰後はどのようなキャリアをたどってこられたのでしょうか。
水島: 復帰後1年間は、留学前に考えていた新しいリーガルサービスを形にするために、既存のサービスを少し変えたり付加価値を付けたりして試行錯誤を繰り返し、最終的に、戦略的な意思決定あるいはディールをどう作っていくかについて、弁護士としての専門性を生かして戦略的なアドバイスを行う分野を確立しようと思うに至りました。それが冒頭で申し上げたExecution Designです。Execution Designとは、クライアントの事業ゴールや交渉環境等の具体的なファクトを把握して、そのファクトを基にし、かつ、弁護士としての専門性を生かしてビジネス自体やトランザクションの枠組み自体の設計にコミットし、ゴールの達成までを総合的にサポートする業務です。Execution Designは、既存のリーガルサービスと異なる性質の社会的な付加価値があり、かつ、弁護士や西村あさひの経験や知見の蓄積を活かすことができる分野であると考えています。
松本: 入所前は、新聞に載るような社会的耳目を集めるM&Aに憧れていましたが、実際に業務を始めてみると、いわゆるジェネラルコーポレートと呼ばれる日常的な相談案件等も、全体像が把握しやすく、クライアントと一緒に悩んで解決していくのが面白いなと思い、業務の中で比較的多くの割合を占めるようになりました。
私も水島先生と同じ6年目で留学しました。留学直前に同期の弁護士である夫と結婚したので、夫婦で同じロースクールに留学しました。夫とは業務分野が異なるのでロースクールで同じ授業を受けることは多くありませんでしたが、海外生活の楽しい部分も大変な部分も一緒に経験できたことで夫婦の絆も深まり、良い経験になりました。1年間ロースクールで学んだ後は、日系商社の米国子会社に出向しました。インハウス弁護士として、会社の中での意思決定の流れや部署間の関係性、プロジェクトの進め方、法律事務所の選定プロセスなどを体感することができ、帰国後の業務にも役立っていると思います。 留学直後に携わった案件をきっかけに、クロスボーダーや大型・複雑なM&A案件に携わることが増え、現在ではメインの業務になっています。これに加え、近時デジタル化の急速な進展を背景に世界各国で活発な動きがあり、企業からのニーズも高い個人情報・データ保護分野や、ファッションローなど比較的新しい分野の業務にも注力しています。
細谷: 新しい分野の業務というと、具体的にどのようなことをなさっているのでしょうか。
松本: 事務所内でその分野に関心のあるメンバーが集まり、プラクティス・グループを立ち上げました。案件への関与もさることながら、所内勉強会や外部セミナーの開催、ニューズレターや書籍の発刊等の情報発信にも力を入れています。特に、ファッションローは、留学・出向中の見聞も踏まえ、帰国後に弁護士としてファッション業界をサポートできないかと考えて始めた業務分野です。日本では、従来、ファッション業界に対するリーガルサービスというと知財やブランドの保護などのイメージが強かったように思いますが、欧米での議論も参考に、総合法律事務所の強みを活かした専門的かつ分野横断的なグローバルサポートをワンストップで提供したいと考えて事務所にも相談し、始めることにしました。
鈴木: 入所当時は国際紛争弁護士に憧れて、紛争案件に注力し、海外の仲裁案件で代理人を務めるなど、まさにTVで見る渉外弁護士そのものの経験をしました。リーマンショックを経て日本企業のアジア進出が盛んになる中で、アジア案件に興味を持ち始めた頃、希望したインドの法律事務所への出向が決まりました。最初の3か月は、人生であんなに生活に困ったことはないと言えるくらいしんどかったのですが、その後は、ありとあらゆることが問題になって必ずしも法律どおりにはいかないインドでの業務がどんどん面白くなってしまい、当初は6か月間のはずが出産で帰国するまで2年間インドで働きました。出向中に結婚し、帰国直後に第一子を出産しています。産休からの復帰後は、半年間ほど執務時間を限定する暫定別トラック制度を利用しながらも、インド案件を引き続き集中的に手掛けていました。育児で執務時間が限られる期間も自分がやりたい分野の案件に関わり、さらに専門性を磨くことができたことは、大きなモチベーションになりました。
Rafael: 当初は、1年間のWork-in-Japanプログラムが終了した後はカナダに帰国するつもりだったのですが、西村あさひの雰囲気やメンバーがとても気に入り、気が付けばもう7年も働いています。入所当時はほとんどできなかった日本語もかなり上達しました。1年目の頃、細谷先生とお互いに日本語と英語を教えあったのは良い思い出です。また、フォーリンアトーニーとしては多くの業務分野の案件に参加し幅広い経験をしています。
細谷: 私は、入所時の指導担当が危機管理分野のパートナーだったのですが、希望して1年目から人事労務分野にも携わっています。どちらの分野でも多くの経験をさせてもらっているのですが、さらに私自身の取り組みとしていわゆる公益分野にも力を入れています。入所当初から積極的に関わっていた弁護士会活動では、昨年、関東弁護士会連合会のシンポジウム委員として、性別違和・性別不合がある人達が生きやすい社会をつくるというテーマで全国の弁護士と研究論文を執筆し、シンポジウムを開催するなどしました。主な関心分野はジェンダー平等とダイバーシティの実現で、所内外問わず、多くの案件に積極的に取り組んでいたところ、2020年に事務所の公式な組織としてD&I推進会議が立ち上がった際に声がかかり、委員になりました。D&I推進会議では、ドメスティックパートナー等登録規程の制定をリードするなど、スタッフ組織であるダイバーシティ推進室とも連携しながら、これまでの業務経験を生かして西村あさひ全体のD&Iを進める活動に取り組んでいます。事務所の運営に関与することで、自分の視野も広がり、事務所全体のことを考える機会も得られるので、とても良い経験だと考えています。また、最近では、新しい業務分野として、サステナビリティ法務にも取り組んでおり、所内研究会であるサステナビリティ研究会の幹事も務めています。

TOPIC 03

家庭

細谷: 先ほどの自己紹介ではプライベートなことについても言及がありましたが、ぜひご家庭での役割や業務との両立の方法などについても教えてください。
水島: 私は、留学後以降は、毎日9時半くらいに出勤し、18時か19時頃までには帰宅するというのが基本のサイクルになりました。私の家庭は共働きなので、子どもが0歳から3歳までの間は、平日は夕方まで毎日ベビーシッターさんにお願いしつつ、基本的に月水金は19時までに家に帰り、子どもにご飯を食べさせて、お風呂に入れて寝かしつけをしていましたし、朝は毎日子どもを保育園に預けてから出勤していました。時期に合わせて役割分担は変わると思っており、子どもが大きくなってきたこともあり、今はむしろ妻(とシッターさん)に頼るところが大きいです。
松本: 私の場合は夫も弁護士なので比較的融通も利きやすく、二人で仕事をやりくりしながら保育園への送迎なども基本的には自分たちでしています。子どもが起きている時間帯は仕事の時間がなかなかとれないこともありますが、多くの案件ではチームで仕事をしているので、一緒に仕事をしているメンバーと密にコミュニケーションを取り、誰がいつ何をするという方針や役割分担を明確にして連携することで業務を滞らせることなく対応するようにしています。
鈴木: 特に子どもを持って感じたことは、業務と家庭のどちらにも大きなストレスをかけずに継続するためには、二重三重のバックアップ体制を確保することが重要だということです。夫はもちろんですが、子どもの祖父母にも家事、育児を担ってもらい、私がインドに出張する間は、残った家族に子どものケアをお願いできるようにしています。私の父は、最初「おむつ替えなんてできん。」と言っていましたが、孫可愛さにおむつ替えもミルク作りもマスターしてくれました。
Rafael: 夫婦共に多忙な時には便利な家電を活用したり、家事代行などのサービスを活用することで乗り切っています。また、週末などには家族で過ごす時間を大切にするように心掛けています。
細谷: パートナーの先生方に伺いたいのですがアソシエイトの業務と家庭の両立のためにどのようなアドバイスやサポートをしていますか。
水島: チームメンバーには、各案件の見通しをよく議論し必要なことを前広に検討することによって、急な対応ができるだけ少なくなるようにしようという方向性を共有するとともに、業務とチームワークの効率化ということを強調して伝えています。
そうは言っても業務の性質から当然に忙しい時はありますが、私達はチームで動くので、例えばチームメンバーの一人に子どもが生まれるなどすればそのメンバーの負担を一時的に軽減して他のチームメンバーがフォローするといったような、チーム内での柔軟なやりくりや引き継ぎをすることで、人生の大事な瞬間をメンバー全員に大切にしてもらうことを心掛けています。
その前提として、チーム内でのコミュニケーションを大切にしており、自分が頻繁に仕事を一緒にしているアソシエイトの先生とは毎月1on1の会議をして業務の状況や成長した点と次の課題などを議論し、また、仕事とプライベートの両立の観点での相談に乗るなど、世代や状況が違うことを認識しつつ、まずはとにかく話をするということを心掛けています。
松本: 家庭やプライべートとの両立という点でもチームで仕事をするメリットは大きく、案件メンバー間で密にコミュニケーションをとり、子育てに限らず各自のプライベートとうまくやりくりすることを大切にしています。
細谷: 鈴木先生は暫定別トラック制度の利用経験があるとのことですが、実際に利用してみた感想を教えてください。
鈴木: 第一子のときは復帰後の働き方について具体的なイメージがつかないまま、でも実務から長期に離れずに復帰したかったので、暫定別トラック制度を利用しました。すぐメールに返信できるのはこの時間帯ですよ、と稼働時間帯を自分にも周囲にも示したことにより、育児と業務の時間を明確に分けて、両立のペースを掴みやすかったです。第二子を出産した時は、第一子の時の経験も踏まえて復帰後のシミュレーションをして、事務所にも説明したところ、ちゃんとワークする自信が持てたので、自分の希望で、執務時間を限定せずに復帰しました。
松本先生もパートナーになってからご出産されてますから、ご自身で復帰後の働き方を設計されてますよね。
松本: そうですね。私が子どもを産んだのはパートナーになった約1年後です。パートナーには暫定別トラック制度という決まった制度がないので、産休・育休をどのぐらいとるかというのは人それぞれですが、業務の状況等も考えて復帰時期を決め、保育園の手続きや両親へのサポートのお願いなどをしました。復帰後は、一緒に仕事をしているメンバーに、自分はこういうスケジュールで動く必要があるので、この時間に帰宅しますが、このタイミングでレビューできますとか、何かあれば電話してくださいといった話をします。復帰後の働き方を設計するに当たっては、そのような周囲との調整も視野に入れて具体的な働き方を考えることが大切だと思います。復帰後1年ぐらいは試行錯誤の連続で、仕事も子育ても全て中途半端になっているんじゃないかと悩んだりもしていたのですが、少しずつ自分なりのスタイルがつかめてきて今に至るという感じです。
また、西村あさひでは在宅執務のためのIT機器・システムもかなり充実していることがありがたいです。例えば、事務所支給のiPhoneを使うことで出勤しなくても自分宛の電話にすぐに応対できるなど、事務所で働いているのとほぼ変わらない環境で在宅執務ができるので、在宅執務を活用して通勤時間に相当する時間を業務に充てることもできますし、業務とプライベートを柔軟にやりくりしやすい状況になっていると思います。
水島: 私は事務所のIT環境を整備する仕事も担当しているのですが、西村あさひでは、コロナ禍前の時点で既に大きくIT投資をしており、従来オフィスで行っていた作業の大半をバーチャルな環境でどこにいてもできるような仕組みを整えました。私が手掛けている国際取引案件でも、コロナ禍で出張や対面での交渉がオンラインに移行したので、家庭との両立という点のみならず、あらゆる案件に技術面の制約なくチャレンジできる環境の実現という点でもITの整備は重要であると感じています。
細谷: これから西村あさひでキャリアも家庭もどちらも大切にしたいと考えている皆さんに向けて、ご自身の経験を踏まえたアドバイスがあればお願いします。
Rafael: 西村あさひのパートナーは業務についても業務以外についても経験豊富なので、些細なことでも気軽に電話をしたり執務席に行ったりして話をしています。パートナーはいつでも私の話を喜んで聞いてくれ、アドバイスをくれます。
松本: 家庭については人それぞれ状況は違いますが、西村あさひには色々なやり方で業務と家庭のどちらにもコミットしている人がいて、色々なロールモデルがあります。事前に心配しても実際に自分が家庭を持った時にどのような状況になるかはわからないので、周囲にも相談しつつ試行錯誤して自分にとって1番いいスタイルを探していくことになるのだと思います。西村あさひは特に各自がそれぞれのやり方で柔軟にやっている事務所ではないかと思うので、まずは飛び込んでみて、それで困った時には周囲の力も借りつつ、色々なツールとたくさんの経験談を参考に一緒に乗り越えていければと思います。
水島: 同感です。加えて言うなら、西村あさひは非常に自由な事務所です。自分次第でどの業務分野の先生とも仕事ができるし、どの案件に入るかは案件ごとにパートナーがアソシエイトに直接相談して決めてもらうので、若手のうちから、自分のキャリアを自分自身でデザインすることができます。反面、自由には自己規律が伴うことが重要だと思っており、注力する業務分野の方向性、業務と自己研鑽などの自己投資との調整、業務とプライベートとの調整も自分自身で主体的に行っていくことが重要です。もちろん、こういったところはみんなそれぞれ同期と相談する、先輩弁護士からアドバイスをもらうなどしながらやっていますし、実際そういった相談を受けたりブレインストーミングをしたりすることも多く、相談はいつでもウェルカムです。ただ、究極的にはアソシエイトであっても、自分で自分の状況を踏まえてどのように行動するかを主体的に決めることで、その時の自分にとって必要な時間を確保することがとても重要です。

TOPIC 04

組織の多様性がもたらす影響

細谷: 西村あさひは多様性のある組織だと思いますか。率直なご意見をお聞きできればと思います。
Rafael: 私が知っている日本の弁護士事務所の中でも、西村あさひは特に様々なバックグラウンドを持つメンバーに対して明確なキャリアパスを示していると思います。日本法資格を有する弁護士だけでなく、外国法弁護士のキャリアも、組織体制の中に当たり前に組み込まれているので、バックグラウンドの差がマイナスに働くことがなく、各自が自分の能力を生かして活躍することができます。
細谷: Rafael先生は、英語があまり得意ではないメンバーとも積極的に交流している姿が印象的です。そのような交流がRafael先生ご自身にどのような影響を与えているかについてもお伺いできますか。
Rafael: 西村あさひには様々なメンバーがいるので、使用言語に限らず、コミュニケーションの方法も様々です。私は、入所当時は日本語がほとんどわかりませんでしたが、細谷先生をはじめ周りのメンバーはボディランゲージや単語等も交えた私のコミュニケーションスタイルを自然に受け入れてくれ、業務に限らずプライベートでも多くの時間を一緒に過ごしました。自分なりのコミュニケーションスタイルを受け入れてもらったことで、それまで一緒に働いたことのないメンバーとの案件や初めて挑戦する内容の案件にも積極的に取り組むことができたと感じています。
鈴木: アジアプラクティスでも、この10年で日本法以外の弁護士が大きく増えました。西村あさひでは、毎年秋に全拠点のメンバーが参加してグローバルミーティングを開催しているのですが、昨年(2021年)は土曜日の開催だったにも関わらず、300人近くの弁護士が参加し、活発な意見交換をしました。
ジェンダーバランスの点でも、日本は女性の社会進出がまだまだ遅れていて法曹界も例外ではありませんが、東南アジアでは女性弁護士の比率が高く、西村あさひのローカルオフィスでも女性弁護士の方が男性弁護士より多い拠点もあります。世界中の拠点から色々なあり方を互いに学ぶことができるという点も、西村あさひの多様性の基礎になっていると思います。
細谷: 確かに、西村あさひではただ海外に拠点を作るだけではなくて、その拠点の様子やメンバーについて、色々な機会で紹介し合っているので、お互いのやり方を自然に知り、良いところはどんどん採り入れることができるのが良い点だなと感じています。
水島: バックグラウンドももちろんですが、働き方・生き方という点でも、多様だなと感じます。男女を問わず家庭や子育てにコミットしている弁護士が多くいる一方、結婚をしない・家庭を持たないという選択をする弁護士ももちろんいて、それぞれの考えが同じように尊重されています。キャリアという意味でも、留学、出向、研修などステップごとに様々な選択肢が用意されていますし、中途入所のメンバーも非常に多くなってきています。また、他に目指すところがあって事務所を辞めるという選択をする方ももちろんいらっしゃるのですが、西村あさひではそういったメンバーと現役のメンバーをつなげるAlumni組織があり、現役メンバーとの定期的な交流を行い、また、事務所を離れてからのキャリアも応援しています。そういう意味で、西村あさひは社会の色々な動きにも対応出来るだけの多様性を備えた肉厚な組織になってきているのではないかなと思います。ただ、多様性にはこれら以外にもっと様々な観点がありますし、まだまだこれから我々としてできるところ、事務所をもっと強く懐の深いものにできる余地は伸びしろとしてあると思うので、これからもより多様性のある組織を目指していきたいと思います。
細谷: アソシエイトからみても、西村あさひには本当に色々な生き方やキャリアを選択して楽しそうに働いている先輩がたくさんいるので、若手が壁にぶつかったり悩んだりしていると、「それ私も経験したことあるけど大丈夫よ。」「僕もそういう状況になったことがあって、こうやって乗り越えたよ。」と周囲からたくさんのアドバイスが届きます。そういったアドバイスは普段一緒に仕事をしているメンバーはもちろん、それ以外のメンバーからも届くことが多々あり、事務所中でお互いに助け合うというか知恵を出し合う、そういう文化がとてもいいなと感じています。

TOPIC 05

未来のメンバーへのメッセージ

細谷: 最後に、これから西村あさひに入ろうと考えている皆さんへのメッセージをお願いします。
水島: 西村あさひはアジアでトップのプラクティスを目指す法律事務所なので、様々な人を受け入れられる器となるべきだと考えています。西村あさひはそのような器となるだけの自由度、柔軟性のある事務所だと思うので、皆さんには、ぜひ、それぞれの思い描く、それぞれのキャリアを西村あさひの中で実現していってほしいと思います。
松本: リクルートにおける面談などで「西村あさひは動物園なんですか。」などと聞かれることもあるのですが、私はこれは西村あさひのメンバーは多様であるという趣旨でいい意味だととらえています。西村あさひでは、個性豊かなメンバーが、社会のためにやるべきこと、クライアントのためにやるべきことを、自分がやりたいスタイルでやっています。どんな人にもフィットする場所があるので、自分なりのスタイルを確立してやっていきたいなという人にはいい環境じゃないかなと思います。これから西村あさひに入っていただく皆さんにも、あまり心配せずにぜひ一緒に活き活きと働きましょうとお伝えしたいです。
鈴木: これから弁護士になる皆さんには、自分が働く場所を決めるに当たっては、自分が何をやりたいかを主軸に、貪欲に考えてほしいと思います。子育て中は自分のやりたいことを諦めなければならないとか、諦めること前提での人生設計は、西村あさひでは不要だと思います。アジア業務をはじめ、西村あさひでしかできない仕事をやりたいという人は、迷わず西村あさひに来てほしいです。西村あさひは各自がやりたいことをサポートする環境が整っていますし、ライフイベントに合わせて働き方を工夫してきた先輩もたくさんいて、いくらでも相談できます。「私はこれがやりたいです、たとえ途中でスローダウンすることがあっても、こうやりたいです。」という、ごく自然体で皆さん入所してくださったら、一緒にその時々、その人にベストな方法を考えられてすごくいいなと思います。
細谷: 私も学生のときは、自分のライフイベントと両立できるかな・・・などとあれこれ考えて就職活動をしていたのですが、人生は何もかもが思い描いていた計画通りに進むわけではありません。それよりも自分がやりがいを感じられる仕事とそれに思い切り挑戦できる環境があるということが、自分がどこで働くかを考えるうえで本当に大切だなと思っています。
Rafael: 西村あさひでは、あらゆる業務分野を経験する機会があり、様々なキャリアパスが用意されています。扱う案件も、組織としてもとても国際的な法律事務所なので国際案件に興味がある方は、ぜひ西村あさひに入っていただきたいと思っています。
細谷: 先生方、本日は長時間にわたりありがとうございました。各自の個性を大切にすることで、違いを組織としての強みにしていけるところが、西村あさひのダイバーシティ&インクルージョンの本質であり、それは西村あさひの長い歴史の中で脈々と培われてきたものなのだなと改めて実感しました。
皆さんもぜひ西村あさひの強みの一部になりにきてください。お待ちしています!