CASE 01

弁護士秘書/2005年中途入所/プロフェッショナルアシスタンス部のキャリア&ライフ

入所〜3年目

コーポレートに所属し、アソシエイト弁護士2名とパートナー弁護士1名の担当秘書を経験

前職では外資IT企業で営業をしていたが、誰かをアシストする仕事の方が自分には向いていると感じ秘書として当事務所に入所。入所後3年間で3名の弁護士の担当秘書として経験を積む。非常に多忙な弁護士を担当する中で、明示的に指示された業務に限らず自ら考え主体的にサポートするという当事務所の秘書としてのマインドが身に付く。

この頃は、自分のキャリアについてあまり深くは考えられておらず、目の前の業務を進めることに精一杯でした。
身についたスキル・キャリア

・秘書としての基本的な業務遂行スキル

・弁護士のニーズを拾い上げる洞察力と先回りして動く力

前職とは異なる業界・職種へのチャレンジで最初は戸惑うことも多かったが、コーポレートを中心に様々な案件に携わることができ、クライアント・弁護士と同じ目的に向かって秘書も併走するという意識が身についた。

育児休暇を取得

第一子出産・育児に伴い育児休暇を取得。
業務の引き継ぎなどを周りがサポートしてくれたのはもちろん、
育休後の復帰についても肯定的で安心して復職できた。

4年目〜6年目

パートナー弁護士1名をチーム体制で担当、その後外国法弁護士の担当も経験

育児休暇から復帰後は若手秘書とチーム体制でパートナー弁護士のサブ担当となる。その後、別の事務所から移籍された外国法を専門とする弁護士の担当となり英語での業務が増える。

復職直後は時間の制約が大きく思うように働けない葛藤もありましたが、周囲の方の温かいフォローと時短勤務中でも責任ある業務を任せてもらえた環境のおかげで、働くことはやはり楽しいと感じていました。
身についたスキル・キャリア

・弁護士の業務特性に合わせた対応をするスキル

・他の秘書と連携して進めていく力

・限られた時間の中で、効率よく業務を進める力

他の事務所でも活躍されていた弁護士の担当をしたことで新しい視点で秘書業務を見つめ直すことができ、改めて当事務所の秘書として何ができるか、何をすべきかを考えるようになる。

二度目の育児休暇を取得

第二子の産休・育休を取得し復職。その後数年間は時短勤務で働く。

9年目~13年目

アシスタントマネージャーとなり、チームのマネジメントを担う

担当秘書としての業務と並行して、チーム内の秘書のマネジメントを任されるようになる。勤怠管理やメンバーの指導育成などを手がける他、新人研修や採用等の部内プロジェクトの運営なども担当。

マネジメント業務に携わるようになり、人材育成に対する興味が芽生えました。
身についたスキル・キャリア

・組織マネジメント力

・自分が培ってきた知見を伝える力

14年目~

マネージャー、シニアマネージャーを経験し、人の育成から、組織全体の育成・開発を担当するようになる

マネージャーとして部署全体を統括するようになり、人材の指導・育成、組織の仕組みづくりなどを手がける。その後シニアマネージャーとして事務所全体の視点からプロフェッショナルアシスタンス部の果たすべき役割を考えるようになる。

個々の力を伸ばすだけでなく、チーム・組織として最大の力を発揮するにはどうすればよいかを考えるべき立場になり難しさと同時にやりがいも感じています。
身についたスキル・キャリア

・事務所全体の指針を踏まえた上で、各部署が果たすべき役割を考える力

・他部署と連携する力

基幹システムの刷新を行う事務所横断プロジェクトにも参加し、データ移行チームのリーダーを務めた。各部署から集まったメンバーが自部門の利害を超え事務所全体のために協力して大規模プロジェクトを成し遂げた経験は自分の中でも大きな財産となった。

MY CAREER POINT

事務所の目標実現に貢献できるプロフェッショナルアシスタンス部をつくると同時に、所属する一人ひとりが誇りとやりがいを持って働ける環境整備に携わりたい。

当事務所がさらに発展し、真のグローバルファームとして成長し続けるためには、弁護士だけでなく、すべてのスタッフがプロフェッショナルとして価値を発揮していく必要があると思います。私たちプロフェッショナルアシスタンス部もまた、これまで以上に自ら考え行動していける、主体性を持ったプロ集団として組織に貢献していきたいです。
それと同時に、所属するメンバー一人ひとりが自分の仕事に誇りややりがいを感じられるような環境作りもしていければと考えています。
現在はマネジメント業務の割合が多くなり上記のような事務所全体視点で新しい課題に向き合ったり部署の皆さんの業務支援やキャリア形成のお手伝いをすることに大きなやりがいを感じていますが、元々は目の前の誰かを直接アシストできる秘書業務が好きだったので、いつかは担当秘書としてまた貢献することができたらという思いもあります。

CASE 02

弁護士秘書/2011年新卒入所/プロフェッショナルアシスタンス部のキャリア&ライフ

入所〜5年目

危機管理チームに所属し、アソシエイト弁護士2名の担当秘書を経験

企業説明会で当事務所について知り、秘書職に興味を持つ。その後、実際に当事務所で活躍する先輩秘書に話を聞く中で、業務範囲に制限がなくさまざまなことを学べる職種だと知り、入所。最初は危機管理チームにて、企業不祥事対応を専門とするアソシエイト弁護士を担当し、その後は2名のアソシエイト弁護士を担当。

入所直後はビジネスメールを打つのもままならなかったですが、OJTを通じて社会人としての基本的なマナーから教えてもらい助かりました。
身についたスキル・キャリア

・社会人としての基本的なマナー

・業務に優先順位をつけて進めるスキル

・限られた時間の中で、弁護士と円滑なコミュニケーションをとるスキル

危機管理チームは、複数の弁護士や秘書が案件ごとにチームを組んで取り組むことが多いため、案件メンバーとコミュニケーションを取りながら進めていくことがモチベーションになっていました。

結婚を機に大阪に引っ越す

6年目〜7年目

大阪事務所にて、パートナー弁護士とアソシエイト弁護士2名を秘書2名体制で担当。

大阪事務所にて、M&A・コーポレートのパートナー弁護士やアソシエイト弁護士を時短勤務の秘書とペアを組んで担当する。レセプションやセミナーの対応、総務など、東京事務所にいた頃とは異なる経験を積み、案件領域も業務領域も広がる。

働く環境が変わり最初は不安でしたが、周りがサポートしてくれたおかげですぐに慣れることができました。
身についたスキル・キャリア

・課題を見つけ、解決のために自分から動く力

・イレギュラーな事態に冷静に対応する力

・弁護士の業務特性に合わせた対応をするスキル

当時の大阪事務所は人手が多くなかったため、自分の業務だけに集中するのではなく、課題に気づいた人が自主的に改善していく風土がありました。そうした環境だったからこそ、課題を見つけた際に、「私がやろう」とすぐに行動する姿勢が身につきました。

家族が東京に転勤となり、東京に引っ越す

育休を3年間取得

1人目の子どもの産休・育休直後、2人目の妊娠がわかり、
そのまま続けて産休・育休を取得。事務所の人々が快く送り出してくれたため、
安心して子育てに注力することができた。

11年目~

東京事務所に戻り、ファイナンスチームのパートナー弁護士2名とアソシエイト弁護士1名を秘書2名体制で担当。

プロジェクトファイナンスやキャピタルマーケットなど、異なる領域を専門とする弁護士3名を若手の秘書とペアを組んで担当。ご依頼が多いクライアントとの案件では、事務関係でクライアントと直接やりとりすることも多くなる。

未だに毎日発見と学びがあり、刺激の多い日々を送ることができています。
身についたスキル・キャリア

・弁護士の専門領域に合わせた業務手順を把握するスキル

・クライアントリレーションシップ

・部門を超えて、新たな業務にチャレンジする力

・事務所全体のDE&Iの促進

DE&Iに興味があると上司に伝えたところ、2年間の任期付きでPA部とBS部DE&I推進担当を兼務させてもらうことになりました。D&Iに取り組む国内の企業を認定・表彰する「D&I AWARD」に挑戦し、結果としてD&I AWARD賞を受賞。自分の関わった業務が目に見える形で結果を残すことができ、やりがいにつながりました。

MY CAREER POINT

仕事と育児を両立させながら、秘書としてまだまだレベルアップしていきたい。
また、秘書業務以外にも挑戦し続けて自分の幅を広げていきたい。

子どもがまだ小さいため、親として成長を見守りつつ、秘書としてはさらに成長していきたいと考えています。入所から10年以上が経ちますが、「自分の工夫次第で、本当に色々なことができる職業だな」と今でもよく実感します。そのため、現在担当している弁護士の潜在的なニーズを拾い上げて秘書としてのバリューを発揮しつつ、異なる領域を専門とする弁護士も担当してみたいです。また、BS部DE&I推進担当での経験を通じて、別の部署の経験が秘書としての成長に大きく影響すると気づいたので、所内インターン制度を活用して他部署の業務にもチャレンジしていきたいです。

CASE 03

パラリーガル/2009年新卒入所/リーガルアシスタンス部のキャリア&ライフ

入所〜3年目

金融法務に所属し、継続開示の業務を担当してパラリーガルとしての基礎を学ぶ

法学部で学んだ知識を活かせる仕事がしたい、さまざまな業界の動きを追いたいという2つの想いから、当事務所に入所。入所後は金融法務に配属となり、1~2年ほどは先輩パラリーガルの指導のもと、主に継続開示の業務内容を覚える。株式公開買付けや大量保有報告書などに関する業務も担当。

弁護士からの質問に的確かつ迅速に回答する先輩の姿を見て、自分もこうなりたいと思いました。
身についたスキル・キャリア

・金融分野の法律知識

・細かい条文や様式を参照し、正確なドラフトを作成するスキル

・継続開示の業務を通じて身についた英語の翻訳スキル

継続開示のパラリーガルメイン担当となり、提出時には200ページほどになる有価証券報告書のドラフトを作成しました。弁護士の指揮監督のもと関係各所と連携しながら進め、成果物が無事に出来上がったときの嬉しさはひとしおでした。

ランチタイムや終業後の空き時間に、各部署の同期と学びを共有したり相談に乗ってもらったりしました。

4年目〜7年目

発行開示の業務なども増え、大規模な案件も担当するようになる

有価証券の募集や売出しをする際に発行開示を行うための、有価証券届出書や臨時報告書のドラフト作成なども手がけることが増えてくる。案件のスケジュールが細かく決まっているため、量が多いものの期限は短いという業務を他のパラリーガルと協働しながら対応することも。

企業の一生を左右するような案件に携わることも多く、ダイナミックな仕事だと改めて実感しました。
身についたスキル・キャリア

・金融分野のより深い法律知識

・証券市場のニュースや法令の改正情報から市場の動向を把握する力

・限られた時間の中で、優先順位をつけて業務を遂行するスキル

・より効率的な方法を弁護士に提案するなど、自ら考え実行する力

大企業の買収案件を担当した際、急なシナリオ変更などがあり臨機応変な対応を求められ苦労したのですが、無事にやり切ることができ、自信につながりました。

8年目〜12年目

パラリーガル業務と並行して、部門を横断する複数のプロジェクトに参加する

所内で開催されたリーダーシップ研修に参加したことをきっかけに、パラリーガルの業務と並行して多様な経験を積みたいと考えるようになる。働き方検討のためのプロジェクトや、コロナ禍以降について考える「ニューノーマルプロジェクト」など複数のプロジェクトに参加し、他職種から刺激を受ける。

さまざまな部署・部門のスタッフと関わりながらプロジェクトを進めることで、視野が広がりました。
身についたスキル・キャリア

・周りを巻き込み、自らアクションをとっていくスキル

・他部署・他部門のスタッフと協働し、プロジェクトを進めていくスキル

・企画の中身から、運営方法まで提案する力

・課題を発見する力

「リーダーシップ研修」に参加し、事務所の課題とその解決方法を考えるためのグループディスカッションを約半年間行いました。いかに自分が受け身だったかを知り、今後は自分からアクションを起こしていこうと思えるようになりました。

休みをまとめて取得し、たまに海外旅行に行くようになりました。

13年目〜

組織のマネジメントも担当するようになり、新たな教育制度の立ち上げも主導する。

企業買収の手法の一つであるLBO案件に携わるなど、パラリーガルとしてさらに成長し続ける傍ら、チームメンバーのマネジメントも手がける。複数のプロジェクトに参加した経験を活かしてメンター制度を立ち上げるなど、パラリーガルの働く環境整備にも尽力する。

自分だけではなく、部署・部門全体でパラリーガルの業務の幅を広げていきたいと思うようになりました。
身についたスキル・キャリア

・組織や人のマネジメントスキル

・パラリーガルとしての価値を発揮できる分野を見つける力

・ゼロベースで新たな施策を立ち上げ、実行する力

採用プロジェクトに参加し、採用担当へのヒアリングを綿密に行った結果、採用後の配属から定着までシームレスにつながる仕組みを作る必要があると考えました。そこでメンター制度を提案し、制度内容の精査や導入まで担当しました。

MY CAREER POINT

金融関係の法律業務に明るいパラリーガルになれるよう、
プレーヤーとして高みを目指しつつ、リーガルアシスタンス部全体の発展に寄与したい。

入所当初から金融法務に所属してきた以上、「金融法務に関することならあの人に聞くべし」と言ってもらえるよう、今後もプレーヤーとしての経験を積んでいきたいです。ただ、金融法務と一口に言っても領域が幅広く、金融業規制などまだまだ経験値の足りていない分野も多いため、今後はそうした分野の案件にも携わりたいと考えています。また、自分のスキル向上だけでなく、中長期的にはリーガルアシスタンス部全体のプレゼンスを上げていきたいと思っています。そのために、弁護士の潜在的なニーズを拾い上げ、弁護士とリーガルアシスタンス部をつなぐ橋渡し役として貢献していきたいです。

CASE 04

総務/2016年中途入所/ビジネスサポート部総務課のキャリア&ライフ

入所〜2年目

総務課に所属し、所内の機器・什器の管理方法など、基本的な業務を学ぶ

前職では小規模な弁護士事務所の事務職として働いていたが、より成長していくために当事務所に入所。先輩の業務を手伝いながら、AV機器や什器の購入・管理やオフィスプランニング、オフィスの防災管理などの業務内容を教えてもらう。

部署関係なく、誰に質問しても丁寧に答えてくれたため、安心して業務に慣れていくことができました。
身についたスキル・キャリア

・全体最適を考える力

・事務所内外の方とスムーズに連携するための調整力

・相手が何に困っているか把握し、正確に回答する力

・法令等含め、防災に関する体系的な知識

防災訓練の実施や、備蓄品の調達と管理・運用、所内への情報周知といった防災関連業務を担当。所内全部署に向けた資料を作成したことで、誰が見てもわかりやすい資料かどうかを重視するようになる。

3年目〜6年目

基本的な業務は一人で担当し、日々発生するトラブルの対応などを任されるようになる

「機器が故障した」「備品の使用方法がわからない」といった、日々弁護士やスタッフから寄せられるさまざまな相談の対応を任されるようになる。また、機器の総入れ替えといった大規模な業務についても、チームメンバーとして参加する。

後輩が増えて、学ぶ立場から教える立場へと徐々にシフトチェンジしていきました。
身についたスキル・キャリア

・課題の本質を見極める力

・最適なソリューションを提案する力

・日々寄せられる想定外の相談に対して、臨機応変に対応する力

日々さまざまな相談に対応するうちに、所内から寄せられた課題を鵜呑みにするのではなく、本人にヒアリングをして課題の本質をとらえることを大切にするようになる。

7年目〜

グループ全体を巻き込む大規模なプロジェクトも担当するようになる

自分一人で対応できる小さな相談だけでなく、所内外のさまざまな部門と協力する必要がある大きな相談も対応するようになる。特に大きなプロジェクトとして、事務所の大規模レイアウト変更プロジェクトの中で、席の配置、人の移動のタイミング調整などを担当。

入所当時から構築してきた所内のネットワークを活かし、日々の業務に取り組んでいます!
身についたスキル・キャリア

・プロジェクトチームをまとめ、進行していくスキル

・業務のノウハウをナレッジ化する力

・組織マネジメント力

事務所のプロジェクトでは、荷物の移動作業がスムーズに進むよう業者との意思疎通に気を配ったり、新しいオフィスで働き始める時業務に支障が出ないように、どういう働き方をするか、どんなルールでオフィスを使うかを検討したり、普段の業務で手がけたことがない領域まで担当したことで知見が広がる。

所内のDX化に対応するため、新しく導入されたシステム等について本格的に学び始める

育児休暇を分割して取得

事務所の大規模レイアウト変更プロジェクトが佳境に入ったタイミングと
妻の出産予定時期が重なってしまったが、上司やプロジェクトメンバーの協力のおかげで、
必要な業務は対応できるように育児休暇を分割して取得することができた。

MY CAREER POINT

事務所の進化に合わせて、
有用な技術や考え方を柔軟に取り入れられる体制づくりに貢献したい。

弁護士だけでなくスタッフも増え、当事務所が急速に変化している今、バックオフィス系の業務の進め方などもよりアップデートしていく必要があると考えています。そのために必要なのは、従来の考え方を尊重しつつ、新しい技術を取り入れやすい環境を整備すること。新しい技術を学び続け、必要な技術や考え方を業務に導入していきたいです。